レバノン攻撃続けるイスラエルの内在的論理
イランとの戦争は、終わったのか、終わっていないのか。アメリカとイランが14項目の停戦に合意したが、イラン側はイスラエルによる違反を理由にホルムズ海峡の再封鎖に乗り出し、その出口は見えなくなっている。イスラエルはレバノンへの攻撃をやめないのはなぜか。軍事的合理性だけでは説明できない内在的論理を説明します。
曽我太一
2026.06.24
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アメリカとイランが今月、14項目の停戦で合意し、核問題については最終協議を行うことになりました。世界経済に混乱を招いたホルムズ危機が一旦は収束するかと思いきや、6月20日にはイラン側が、イスラエルによる合意違反を指摘して、ホルムズ海峡の再封鎖に乗り出し、米イランの停戦合意の脆弱さが明らかとなりました。
では、イスラエルがなぜ、それほどレバノン戦線にこだわるのか。その内在的論理を紐解くことは、イスラエルの戦略と政治的な思惑を読み解くことにもなりますので、簡潔にまとめたいと思います。
①ヒズボラ攻撃を支持する国民の声
イスラエル民主主義研究所(IDI)の6月の調査によると、イスラエルのユダヤ系国民の半数以上、アラブ系住民でも5割弱がイスラエル軍によるヒズボラへの対処に不満を感じていることがわかります。