「イスラエルのトラウマ」を描くNetflixドラマに滲む、社会の内在論理 アラブ諸国でも話題の理由
イスラエル発ドラマ『ファウダ』新シーズンは、もはやフィクションではない。舞台は2023年10月7日以降。家族を殺され復讐に燃える特殊部隊員を通じ、あの日から立ち直れないイスラエル社会そのものを描く。現地を見てきた筆者が、「最も居心地悪く」感じたこのシーズン5を論じる。
曽我太一
2026.09.20
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イスラエル発のコンテンツとしてNetflixの人気シリーズとなっている『ファウダー報復の連鎖ー』が、新シーズンを投入した。"Fauda"とは、ヘブライ語とアラビア語で「混乱」を意味し、タイトルの通り、イスラエル・パレスチナの紛争において、報復が報復を生み出す構図を描いている。パレスチナ人がイスラエル人に対する「テロ」を起こし、イスラエル側はその報復として、テロ首謀者の「無力化」を試みる。その過程において手段は問わず、首謀者の家族が犠牲になることもある。そして、その犠牲がさらなる報復の連鎖を招くのだ。
シーズン1から4まではヨルダン川西岸地区、ガザ地区、レバノン、シリアなどを舞台とし、主人公でありアラブ人に扮装するイスラエルの特殊部隊員とパレスチナ人とのやりとり、特殊部隊内の人間模様や、仲間を失う悲哀、家族との葛藤などを描写し、イスラエルだけでなく、世界的に話題となってきた。
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- 「血の復讐」を描いた新作シーズン5
- 等身大の「ポスト10・7」イスラエル視点
- イスラエルの「被害者性」とアラブ諸国でのヒット
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